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Towel History

タオルヒストリー

vol.01　エコタオル誕生秘話

村上パイル最初のオリジナル商品は、「環境に配慮したタオル」でした。
赤ちゃんにも使える、やさしいECO TOWEL（エコタオル）誕生までの物語です。

「環境にやさしいタオル」とは？

村上パイルのカタログにあるオリジナル商品の中で、最初に生まれたのは「エコタオル」です。
1998年、当時専務だった私に異業種交流アドバイザーの方が提案してくれました。

「最近環境に配慮した商品が多くなってきているけど、タオルでそんなコンセプトを実現できるものってどういうのだろう？」

タオルを作る工程では様々な原料を使用するけど、中には環境に悪い影響を及ぼすものも含まれている。
そこに目を付けて、「製造工程で科学薬品を使用しない、或いは出来るだけ使用しないタオル」を作ろうということになりました。
原糸の加工から製品が完成するまでの各工程で使用する原材料をすべて自然由来のものに変える作業が始まりました。

全国を飛びまわった仕入れ

糸の精錬（洗浄）には純度100％に近い純石鹸を、糸の糊付けに使用する糊を化学糊ではなくじゃがいもでんぷん糊に、染色や蛍光増白剤は行わず綿糸の色をそのまま生かす、製織後に糊抜きをする際も純石鹸で、ミシン糸も蛍光が入っていない生成りの糸を使う。などの仕様が固まりました。
実際にそのような原材料を手配するために、横浜や北九州に出向き、仕入れ交渉をして商品が完成しました。

神奈川理容組合の方々との出会い

商品は完成しましたが、問題はどうやって販売するかです。
見た目が地味な生成りのタオルは既存の得意先はあまり興味を持ってくれませんでした。

そんな時、開発に携わってくれた異業種交流センターの方が、商品開発事例を神奈川の講演会で発表された際に聴講に来られていた神奈川理容組合の方々が興味をもってくださり、理容発祥の地である神奈川県で使ってみようという運びとなりました。

以来毎年神奈川県の多数のお店や支部からご注文をいただいています。
また、翌年の1999年には「エコタオル」の商標登録も完了しました。